▼詩
学生たちによる「五十行詩」集
学生たちによる「五十行詩」集
【解題】
いま立教の文芸思想専修の二年生を対象に、ブログ日記書きの演習授業をやっている。10年後の「ブログライター隆盛時代」を見込んでの演習だ。学生は毎回の課題をミクシィにアップするのだが、それを阿部がまとめ、教室でプリント配付するという手続きを繰り返している。
そのなかで面白いものがあった。きっかけは京都の(コラージュ詩人)田中宏輔さん(僕のマイミク)がミクシィ日記欄に発表した抱腹絶倒の「百行詩」。各詩行が、〇行目である自らを語りだす、というメタ詩で、いかにも数学で教鞭をとる宏輔さんらしく、論理性が滅茶苦茶おもしろくて笑える、発明精神に富んだ詩篇だった(その詩はいずれ宏輔さん所属の同人誌に発表される)。
僕はそれをサンプルとして演習の学生たちに提示し、これを真似して50行詩をつくれ、と学生に檄を飛ばした。ミクシィ日記における「加算改行の精確さ」「メタレベルによって笑わせること」といったハードルが、その五十行詩の作成で一挙にクリアできるとおもったからだ。
結果は見込んだとおり上々だった。詩の各行には彼らの精一杯の諧謔とともに、切ない日常も表れている。これをコラボレーション詩集としてここにアップする。
なお、最終詩篇として、阿部も同じ課題に挑んだものを添えておきます。ただし僕がハンデをもらってもしょうがないので、僕が書いたのは宏輔さんと同じ、百行詩です。
(阿部)
学生たちによる「五十行詩」集
【立教大学文芸思想専修二年】
都野有美/春木晶子/「あゆ」/三村真佑美/大川珠季/岡崎大輔/石川大輝/大庫友里/新田晋也/沖原陽子/平塚亜子/松岡美希/木幡健太/阿部嘉昭
【[五十行詩]】
都野有美
一行目は目玉焼きにソースをかけている
二行目は目玉焼きにしょうゆをかけている
三行目はトーストにのせないと目玉焼きを食えないが
四行目は白いごはんにのせないと目玉焼きが食えない
五行目は卵アレルギーである
六行目は七行目のために蒸したプリンに麻薬をまぜていた
七行目は六行目をみるとシッポをふった
八行目は六行目と七行目のかんけいを羨んだ
九行目はぼーっとしていた
十行目が何をしたか誰も知らない
十一行目は変な名前をつけられた
十二行目は変わった名前にあこがれた
十三行目は名前なんかいらないと言った
十四行目は十三行目を知っていたが知らなかった
十五行目がつれづれなるままに通勤電車に乗っていた
十六行目はヘビのように這って長くなって太くなってあつくなって道をふさいだ
十七行目がつまった
十八行目もつまった
十九行目までつまった
二十行目が衝突した
二十一行目は二十行目を壁画にかく
二十二行目は二十一行目の裏をかく
二十三行目は肝心なときに注意をかく
二十四行目はそしらぬ顔で尻をかく
かくして二十五行目は火曜にクラブへ通う
二十六行目がいかがわしく二十五行目をかくまった
二十七行目は初々しくトライフルに飾り砂糖をまぶした
二十八行目は華々しくジギタリスを煎じた
二十九行目はふさわしくビキニの水着を日干しした
三十行目が神々しくレモン酒を漬けた
三十一行目は隣人からマルメロをもらった
三十二行目はマラルメを読んだことがない
三十三行目はカラメルを食べて歯のつめものが取れた
三十四行目は空メールで会員登録した
三十五行目は恋人からのエアメールで振られていた
三十六行目は愛になる
三十七行目は身体である
三十八行目は本当の意味でふるさとである
三十九行目はとほうもない日常になる
四十行目はまるで芝生にみえる
四十一行目とは男がすきな女のことである
四十二行目とは女がすきな男のことである
四十三行目とは女がすきな女のことである
四十四行目とは男がすきな男のことである
四十五行目とはつまり四十五行目のことである
四十六行目は卒業文集を書いた
四十七行目は四十八行目と連れ立って宝くじを買った
四十八行目は四十九行目をビンに詰めて海に流した
四十九行目はビンの中にへそくりが残っているのに気づいた
五十行目は脱力した
追記11/1・ちょっと修正
ちなみに私は目玉焼きについては半熟でトーストに乗せてソースをかけてじゃないと食べられない子です。
二十六~三十はクリスティの『火曜クラブ』から。
【[授業用]五十行詩:秋休みは皆無】
春木晶子
タイトルで主張したかったことは、つまり私の秋休みはサークルの合宿によって11/2~5まで潰れ、課題の締め切りである月曜の朝は疲弊している、というより意識すらないのではないかという若干の不満にあります。
さて、始めます。
一行目は早くもピリオドを打ちたがっている
二行目はピリオドの向こうに希望を信じ
三行目は親指の持久力を計算する
四行目は思考の耐久力を吟味している
五行目は三行目と四行目の考えることを拒絶した
六行目は走り出す
七行目はインターバルを提案し
八行目は早くも歩き始めている
九行目は競技続行の意味について悶々
十行目は考えることが面倒になって足を止めた
十一行目は鏡を持ってきて
十二行目はその中に十一行目を投影した
十三行目は自分を映す物を厭い
十四行目は逆に像に対して陶酔
十五行目は、鏡の存在意義をただのガラス片として否定する
十六行目は無意識
十七行目は意識的
十八行目は意識的に無我
十九行目は無意識のふりをして意識的
二十行目は十八行目と十九行目の二面性を解明
二十一行目はコップに半分の水を見出して
二十二行目は半分しかないことを嘆く
二十三行目は容器の成分について気にして
二十四行目は毒の内包を疑う
二十五行目はこれらの論争の無意味さにコップを叩き割った
二十六行目は夢想する
二十七行目は妄執にとりつかれて
二十八行目は空想家
二十九行目は頭の中と現実を混同し
三十行目はすべてを具現化する
三十一行目は待っている
三十二行目も待っている
三十三行目は待ち疲れてうとうと
三十四行目は深呼吸
三十五行目は先駆者の思いを胸に飛び立つ
三十六行目はイライラしている
三十七行目は間に挟まれてオロオロ
三十八行目はピリピリしている
三十九行目はどこ吹く風で傍観し
四十行目に判断が委ねられる
四十一行目は眠りにつき
四十二行目は夢を見る
四十三行目は夢を見ることもなく泥のように眠る
四十四行目は時間を気にしながらまどろみ
四十五行目、目覚めの時
四十六行目は終わりを予感する
四十七行目はそこに喜びを
四十八行目はそこに幾ばくかの寂しさを見いだした
四十九行目は筆を置くことを決意して
五十行目は再び筆を手にし、新たな始まりを一行目に託す
五十行は意外と長いです。
【【取ってないけど】五十行詩【カッとなってやったけど反省はしてない】】
「あゆ」(飛び入り参加のため、本名は伏せます=立教生だよん♪)
一行目は嘘をつきたがっていて
二行目は真実を知ってもらいたがっている
三行目は何を言っても無駄だと諦め
四行目は素直になると伝わらない
五行目はそれ等を沈黙に押し包む
六行目は過程を無視し
七行目は仮定を導き
八行目は課程を終らせ
九行目は家庭を愛し
十行目は対になる上底を探している
十一行目は台形で
十二行目では向かい合う四つの辺が並行であり
十三行目では四つの角が直角であり
十四行目では対角線が互いに等しく
十五行目は正方形となる
十六行目は一の目を位置付け
十七行目は二の目を睨む
十八行目は三の目を賛美し
十九行目は四の目を偲ぶ
二十行目では五と六が見つめあっている
二十一行目で白雪姫は兄弟殺しを目撃する
二十二行目で赤ずきんは継母に殺されかける
二十三行目で灰被りは祖母を見舞う
二十四行目で子ヤギは靴を落とす
二十五行目でおとぎ話は矛盾に満ち溢れています、と
二十六行目はそれを模倣し
二十七行目はそれの贋物
二十八行目はそれを写生し
二十九行目はそれを真似る
三十行目は合成する
三十一行目は食事し
三十二行目は睡眠し
三十三行目は交接し
三十四行目は排泄し
三十五行目は呼吸し
三十六行目は開いてみたり
三十七行目は脱いでみたり
三十八行目は撮らせてみたり
三十九行目は触らせてみたり
四十行目はそれなんて健康診断?
四十一行目は充分な睡眠
四十二行目は適度な運動
四十三行目は栄養バランスの良い食事
四十四行目はそれに加えてサプリメント
四十五行目は先生、精神が不健康でした
四十六行目はそろそろ終わりかと見当を付け
四十七行目はいやいや家に着くまでが遠足終るまでが五十行詩と諌める
四十八行目はもういいだろうと高を括って
四十九行目は終わりが肝心と兜の尾を締める
五十行目は意外と面白かったなと感想を述べてさよなら
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うん。いいストレス解消になった。
【〔五十行詩〕初対面の人と出逢ったとき】
三村真佑美
一行目が二行目を見かける
二行目は一行目の視線を逸らす
三行目は不安を覚える
四行目は些か後悔する
五行目は沈黙する
六行目は口を開こうとする
七行目は待ち続ける
八行目は挨拶する
九行目は挨拶した
十行目は短い気詰まりを感じた
十一行目は会話をする
十二行目は会話を聞く
十三行目は一生懸命考える
十四行目も一生懸命考える
十五行目の結果、一時間未満、会話は続く
十六行目は喋るのが好きだ
十七行目は聴かざるを得ない
十八行目は喋ってくれない
十九行目はまだ喋り続ける
二十行目はもうへとへと
二十一行目はさよならをする
二十二行目は解放される
二十三行目は反省する
二十四行目は早く寝る
二十五行目の朝が来る
二十六行目はまた二十七行目を見かける
二十七行目は二十六行目を見かけて安堵を覚える
二十八行目は二十九行目に歩み寄る
二十九行目はずっと立ってる
三十行目はまた挨拶をする
三十一行目は昨日の事を訊く
三十二行目は昨日は何もなかったと応える
三十三行目は今日の事を訊く
三十四行目は今日も何もないと応える
三十五行目は三十四行目から逃げ出したくなる
三十六行目は少し黙る
三十七行目も少し黙る
三十八行目はもっと黙る
三十九行目はもっと黙る
四十行目は悲嘆する
四十一行目が黙っていると
四十二行目が気を遣って
四十三行目は言葉を掛けてくれて
四十四行目は顔を上げて
四十五行目は喜ぶ
四十六行目は話を聞く
四十七行目は話をする
四十八行目は相槌を打つ
四十九行目は嗤う
五十行目はそのままバイバイする
【〔五十行詩〕】
大川珠季
はぃ、毎度お馴染み課題のお時間がやって参りました。
今回のテーマは『笑える五十行詩』です。
「一行目は~…」で始まり「五十行目は~…」で結する『五十行詩』。
ま、結局は詩です。ポエムです。
(´・ω・`)
まさかミクシィで自作ポエムを晒すことになるとは夢にも思いませんでした。
先生、難易度がどんどんどんどんどんどん上がってる気がするのは気の所為ですか?
[五十行詩]
一行目はこの詩の幕開けに動揺が隠せず
二行目はこんなの書いて誰が読むのかと思案すると
三行目はそんなことよりも…と切り返し
四行目はマイミク減りそぅだと三行目に口添えするが
五行目は既に五行目だから諦めろよと諭す
六行目はしょっぱなからネタがなぃことに気付く
七行目は誰にも期待されてなぃことに気付く
八行目はだから気負いなく書けることに気付く
九行目はもはやネタのなぃ自分さえ受け入れてることに気付く
十行目はでも実はこれ課題だったことに気付く
十一行目はちょっぴりおっちょこちょぃな長女である
十二行目は口は達者だけどお調子者で勉強嫌いな長男である
十三行目はおかっぱでかりあげでやたらとスカートが短い次女である
十四行目は長男を「お兄ちゃん」、次女を「お姉ちゃん」と呼ぶ長女の息子である
十五行目は「来週もまた見て下さいね。じゃんけんぽん。ウフフフ…」で締めくくる
十六行目は精神年齢鑑定で毎回1桁を繰り出す長女である
十七行目は沢尻エリカばりの女王様として君臨する次女である
十八行目は相手によって猫を百枚くらぃオートでかぶり分ける三女である
十九行目はあだ名が「サザエさん」の母である
二十行目はある意味「マスオさん」より「ナミヘイ」寄りの父である
二十一行目は十五行目をどっかで聞いたと頭をひねる
二十二行目は確か十四行目はイクラちゃんではなぃかと口を挟む
二十三行目はそうだ、これは『ちびまる子ちゃん』だと言い放つ
二十四行目は二十二行目の誤りを訂正しようとして止めた
二十五行目は二十三行目の誤りを訂正したが、それも誤りだった
二十六行目はじゃあ十六行目は何者かと議論を持ち掛ける
二十七行目は自分は沢尻エリカファンだと暴露する
二十八行目はならば自分はにしおかすみこだと三十七行目に対抗する
二十九行目は見かねて、この詩を書いているのは十八行目だと二十六行目に耳打ちする
三十行目は二十九行目が何を言っているのか気になって仕方がない
三十一行目はやっと3分の2消化したと胸を撫で下ろす
三十二行目は予想以上の長さにぃよいょ限界を迎えかねない
三十三行目はあと30分で教材を作ってカテキョに向かわなければならなぃ
三十四行目は三十三行目が間に合うかどうか三十五行目に賭けを持ち掛ける
三十五行目は三十三行目が間に合わない方に千円賭けた
三十六行目は「にしおかすみこってさ~…」とどこかで聞いたような人物名を口にする
すると三十七行目は「そう言えば青木さやか結婚したよね」と全然”そう言えば”じゃなぃことを口にする
三十八行目は「あたしもあと2年くらぃで結婚するから」と無根拠の願望を口にする
三十九行目は「あたしもー」と三十八行目に同意の旨、口にする
四十行目は「実はこれ十六行目と十七行目と十八行目と十九行目の会話である」とぼそっと口にする
四十一行目は「あと20分だよ」と言う
四十二行目は「や、あと19分だよ」と言う
四十三行目は「や、あと18分53秒だよ」と言う
四十四行目は三十三行目が涙目になっているのを見逃さなかった
四十五行目は三十五行目がほくそ笑むのを見逃さなかった
四十六行目は「あと5行だよ」と言う
四十七行目は「くだらないこと書きまくったね」と言う
四十八行目は「サザエさんとかにしおかすみことかホントどぅでもいぃよね」と言う
四十九行目は「読んでくれた人、ありがとう!!ごめんなさい!!」と言う
五十行目はそれは四十九行目じゃなくて十八行目が言わなきゃダメだろぅと内心思った
【五十行詩】
岡崎大輔
一行目は女性である
二行目は少女であり母ではなく
三行目は少女でなく母である
四行目は処女であり少女である
五行目は処女であり母親である
六行目は男である
七行目は少年であり父ではなく
八行目は少年でなく父である
九行目は童貞であり少年である
十行目は童貞であり父親である
十一行目は一行目の息子である
十二行目は二行目の恋人である
十三行目が喪失したものは処女であり少女である
十四行目は母性を獲得する
聖母となるのは十五行目である
十六行目はメシアでなくだたの男である
十七行目はただのメシアであり男である
十八行目が喪失したものは御心であり信仰である
十九行目は人間性を獲得する
神が見捨てたのは二十行目である
二十一行目は聖書を閉じた
二十二行目はそれを焼き捨てた
二十三行目はそれを下敷きにして恋文を書いた
二十四行目はそれで紙飛行機を作った
二十五行目はそれを犬に与えてみた
二十六行目はむかしむかしのあるところ
二十七行目がおじいさんとおばあさん
二十八行目が王子と姫である
二十九行目がラプンツェルであるならば
三十行目が王子様として参上する
夢物語を捨てたのが三十一行目である
空想癖を持つのは三十二行目であり、自称ヒロインである
三十三行目はヒーローになりたい大人である
三十四行目はそれ自身の主人公であり
三十五行目は現実の敗北者でしかない
三十六行目の季節は冬だった
三十七行目が雪だるまを作った
三十八行目はかまくらのような大福餅を食べた
三十九行目の好物は幸福である
四十行目が望むのはメシアである
四十一行目の道端には誰かがいた
四十二行目が窓辺から身を乗り出して
四十三行目が背中を押した
四十四行目は落下する紙飛行機を目撃した
四十五行目は落花生を落っことした
四十六行目が恋文を受け取った
四十七行目は精子を放った
享受する卵子は四十八行目の奥深く
四十九行目がやどすのは人の子であり、動物でしかない
五十行目がはじめて出会うのは母親である
【〔授業用〕五十行詩】
石川大輝
悩むことにする
耳鳴りがする
電気の明かりの強さが気になる
床に転がる紙が目に付く
階段を下りて水を飲む
お気に入りの席に座る
鼻の通りをよくする
電気を消してみる
目を瞑る
悩むことにする
金沢文庫の住宅街では今でもギャングがたむろしている
のだろうか
年齢層はどれくらい?
きっと幼稚園は映画館で
ギャング映画を見ていただけさ
プレイボーイの面影を探しています
神保町で
タウンページで探しています
足が速くて
キューティクルのやばい奴
河原町通りだったろうか
オレの進む方向はねじれすぎているからオレ以外ついていくことができませんだから
秒針は逆向きでまわりつづけしまいにゃちぎれて
秒ってもんがなくなっちまう
秒を置き去りにしてもう折り返し地点
映るチャキリス
僕は違う接近(アプローチ)で足を上げずにチャキリスさ
映るウェルズ
僕は東船橋ではパンフォーカス駆使してウェルズだったさ
映る僕であろう
真っ黒だらけだ
識別と言わずに色別できてます
でもでも真っ黒だらけだ
片目だけ開いてます?
いいえ
そこが見えてきています
上から見てないですけど
そいつそこに見えます?
上から見ないと違います
それは100%出口なの
びーという雑音
過去の栄光
挫折
的確な助言
彼らのせいでもうもくだからさ旅してきたわけだからさ無益なのかな思い出しちった
悩むことにしたのだ
電気のスイッチはパソコンの横
時計の秒針は一番上
戻るべきと目指すべきが一緒である幸運に別れを言って
五十行後座るから
【【課題】五十行詩】
大庫友里
1行目は2行目だ
2行目は1行目だ
3行目は1行目と2行目の親である
4行目も1行目と2行目の親である
5行目は1行目と2行目と3行目と4行目と一緒に暮らしている
6行目は1行目と2行目よりも遅く生まれた
7行目は6行目より早く生まれた
8行目は6行目だ
9行目は1行目と2行目よりも早く生まれた
10行目は9行目よりも早く生まれる予定だった
11行目は3行目の親である
12行目も3行目の親である
13行目は4行目の親である
14行目も4行目の親である
15行目は5行目を毎日散歩に連れて行く仕事をしている
16行目は15行目と付き合っている
17行目は16行目と付き合っている
18行目は17行目と付き合っている
19行目は18行目と付き合っている
20行目は15行目と付き合っている
21行目は3行目と付き合っている
22行目は21行目と3行目の子供である
23行目は4行目は付き合っている
24行目は23行目と4行目の子供である
25行目は22行目と24行目の子供である
26行目は12行目と付き合っていた
27行目と26行目は結婚していた
28行目は26行目と12行目の子供である
29行目は26行目と27行目の子供である
30行目も26行目と27行目の子供である
31行目は14行目と付き合っていた
32行目と31行目は結婚していた
33行目は31行目と14行目の子供である
34行目も31行目と14行目の子供である
35行目は31行目と32行目の子供である
36行目は9行目と結婚した
37行目は6行目と付き合っている
38行目と37行目は6行目を巡って争っている
39行目は7行目と付き合っていた
40行目は7行目と付き合っている
41行目は40行目と付き合っている
42行目は38行目と付き合っている
43行目は8行目と付き合っている
44行目も8行目と付き合っている
45行目は38行目と39行目と付き合っていた
46行目で訳が分らなくなり
47行目がこんなの誰にも分らないよと言い
48行目はたった3カ月のドラマにこんなに登場人物はいらないと言い
49行目はドロドロした昼ドラ的展開を想像してニヤけていたが
50行目は今は次の新作の話ではなく自分の家族の話をしているんだよと思った
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かなり意味不明な感じですね。
不倫(浮気?)をしまくっている、50行目さんの一族についての五十行詩です。
それぞれの関係を図で表すのに苦労しました(>_<)
詩になっているかは謎ですが、こんなんでいいでしょうか??
【課題:五十行詩】
新田晋也
一行目は飲み会を企画した
二行目は我がもの顔でとりあえずビールといった
三行目は一杯目からファジーネーブルだった
最近の若者はビール飲まないんだよなと四行目はテレビの知識をたれ流し
五行目はニジ色の××をたれ流した
六行目は探偵気取りではんにんは鬼ころしだと叫んだ
コナンはコナンでもおれは未来少年派なのよねと七行目
八行目は唐突に座談会の開催を提案した
青春だなと九行目は思った
十行目はそして灰色である
十一行目はイレブンバック好きのひねくれ者っぽい
十二行目は狂ったブラピと猿が好きで
十三行目は廃棄物がこわい
十四行目は石田さんには飽き飽きだ
十五行目はもうネタ切れ
十六行目は早漏に寛大だけどドS
ドMな十七行目は十八行目と付き合っている
実は十八行目もドMであることを十七行目は知らないというこの悲劇
十九行目は悲劇より喜劇が好きなのかは誰も知らない
二十行目が桜の園を観たことだけは事実だ
二十一行目は自分の小説を朗読するという自慰をする
二十二行目は官能小説を朗読していろんなものを失う
二十三行目はサイン会の客の濃さに萎縮する
二十四行目はホモ小説が親にみつかり口論になる
二十五行目は半分の海岸線をみるために砂漠を歩いていった
二十六行目は密かに吐血に憧れている
二十七行目は五行目と十六行目と三角関係である
二十八行目はけっこうたのしい
二十九行目はチキンと言われるとマクフライなみにキレる
三十行目はKYだ
実は三十一行目は三十行目を気に入ってるなんてことはない
三十二行目は三十三行目を轢きそうになったことがある
三十三行目は派遣社員である自分の将来のことを考えていた
三十四行目は運転中の男の姿にグッとこない
三十五行目はママを助手席に乗せて電柱につっこんだ
三十六行目は紅葉がくすんでみえ
三十七行目はちがみどりになる
三十八行目はあおと信じてむらさきに裏切られる
三十九行目は色のない遺伝子をみつめる
四十行目は青味がかった世界で生きていく
四十一行目はブルーマンデー症候群で正当化する
四十二行目ははだかの五行目の隣で目覚めて後悔する
四十三行目はめざましテレビをみてから首をつる
四十四行目は第四次反抗期で家出
四十五行目はインスタントラーメンに孤独と家族をみる
四十六行目は首にたまった感情にのみこまれそう
四十七行目は今の気持ちを表す言葉がみつからない
四十八行目は現実を受け止めることに失敗した産物だ
四十九行目は輪郭のない胸の痛みを解消できるのか
五十行目は題名のない四十九本の腕をあなたにプレゼントする
【【課題】五十行詩】
沖原陽子
一行目が目覚めるとき
二行目は眠りにつく
三行目は眠りにつくとは限らない
四行目はずっと眠る
五行目は不眠不休
六行目にブレックファスト
七行目にブランチ
八行目でランチを抜いて
九行目はブ
十行目のディナーは豪華
十一行目は十一月生まれ
十二行目は十二月生まれ
では十三行目は何月生まれでしょうか
十四行目はコーヒーをこぼし
十五行目は見て見ぬふり
十六行目が森へ行く
十七行目と森へ行く
十八行目で木を切って
十九行目は林になった
二十行目の年輪はハタチ
二十一行目はペットボトルのお茶
二十二行目は水死体
二十三行目は未来のロボットで
二十四行目は昔々人形劇をした
二十五行目はポケモン、これは仲間はずれ
二十六行目のナポリタン
二十七行目のミートソース
二十八行目のカルボナーラ
二十九行目のニンニク嫌いを知りつつ
三十行目はペペロンチーノをつくる
三十一行目はちょっとしたマニア
三十二行目と三十三行目は議論する
三十三行目は山手線は環状線ではないと言い張る
三十四行目と三十五行目はその答えを知っている
三十五行目は三十一行目だ
三十六行目は穴に落ちた
三十七行目は試験に落ちた
三十八行目は試験に落ちなかったが
三十九行目は階段から落ちた
四十行目は人生から堕ちた
四十一行目でルネサンス
四十二行目はサン=サーンス
四十三行目が芸術を学び
四十四行目で哲学を学ぶ
四十五行目の神は死んだ
四十六行目の迫力に対し
四十七行目は闘志を燃やし
四十八行目は気迫に溢れ
四十九行目は希薄で
五十行目は透明になった
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やばいな、これちっとも面白くない。けどもう〆切ギリギリじゃけギブアップしてUP。
時速300kmで移動しながら必死に創りました。
人生の記念日が移動日だなんて我ながら悲しい。
【課題:五十行詩】
平塚亜子
一行目が死んだらしい らしいというのは
二行目が三行目から 手紙をもらい
三行目は四行目から それとなく聞いて
四行目には五行目が しんみりと伝えたから
五行目にいたっては 少し酒も入っていたし
六行目が言う事には 真実か怪しいとか
七行目の配慮であったり
八行目の思惑だったりして
九行目だけが何も知らない
十行目にはどうでもいいこと
十一行目まで進んだとき人類は移住しなければならない
十二行目は海で暮らしたいと思う
十三行目もその方がずっと素晴らしいと思う
十四行目はエラが欲しいなと言う
十五行目は涙は出るのかなと思う
十六行目は月で暮らしたいと思う
十七行目はなんと素晴らしいだろうと思う
十八行目はアポロが欲しいなと言う
十九行目はチョコレートが食べたくなって
二十行目は風は吹くのかなと思う
二十一行目は土で暮らしたいと思う
二十二行目はそれも素晴らしいだろうと思う
二十三行目はドリルが欲しいなと言う
二十四行目は宿題をやっていないことを思い出す
二十五行目は太陽は見えるかなと思う
二十六行目は リアリストだった
二十七行目は ペシミストみたいだ
二十八行目は ロマンチストだろう
二十九行目は サイエンティストだって
三十行目の マニフェスト
三十一行目は数学で九十九点をとった
三十二行目は九十点で共によろこんだ
三十三行目は八十五点でくやしがった
三十四行目は三十点で絶望した
三十五行目は笑っていたが返却されると黙り込んだ
三十六行目は事故だったんだ
三十七行目は半信半疑でうなずいた
三十八行目はパソコンに向かっていたが
三十九行目が暗殺者だった
四十行目は私ではありません
四十一行目は私だったかもしれません
四十二行目は私であるはずがない
四十三行目は私であったほうが良い
四十四行目は私であるべきだ
四十五行目が私だったらいいのに
四十六行目は不変なのではない
四十七行目も変化を望んでいて
四十八行目に不安はあるけど
四十九行目が変乱を起こすだろう
と
五十行目が言っていました
【【提出課題】五十行詩】
松岡美希
一行目は二行目と旧知ではない
二行目は三行目とは旧友である
三行目は一行目にも二行目にも無関心である
四行目は三行目から生まれた
五行目は二行目で一行目を生んだ
六行目は七行目の兄である
七行目は六行目の妹である
八行目は六行目とも七行目とも関係ない
九行目は八行目から生まれた
十行目は八行目の父である
十一行目は家族である
十二行目は家族である
十三行目は家庭である
十四行目は親族である
十五行目はイエである
十六行目は家出をする
十七行目は家出をしない
十八行目は家出をしたことがある
十九行目は十六行目と家出をしていた
二十行目は家出をすすめる
二十一行目は意地をはる
二十二行目は見てみぬふりをする
二十三行目は背を向ける
二十四行目は喚く
二十五行目は閉口する
二十六行目は昨日である
二十七行目は明日である
二十八行目は一昨日である
二十九行目は明後日である
三十行目は今日ではない
三十一行目は一昨日干した布団である
三十二行目は明日干すシーツである
三十三行目は明後日洗うタオルケットである
三十四行目は昨日洗った毛布である
三十五行目は今日の枕である
三十六行目は夜中には寝る
三十七行目は夜中には泣く
三十八行目は夜中にはもぐる
三十九行目は夜中には起きだす
四十行目は夜中には笑う
四十一行目は翌日に雨を降らす
四十二行目は雨に打たれる
四十三行目は雨宿りをする
四十四行目は四十一行目を傘にする
四十五行目が天地を逆さにする
四十六行目が全てを思い出す
四十七行目が一部忘れる
四十八行目は全てを洗い流す
四十九行目は一行目になる
五十行目はただ見ている
【〔課題〕五十行詩】
木幡健太
五十行詩『一貫性ノ無イ主張』
一行目で気軽にペンを持ち
二行目で何を書くか考えて
三行目になっても思いつかず
四行目にはついに落書きを始め
五行目で見事な抽象画が完成
六行目は綺麗な風景画を描き上げて
七行目は精巧な静物画を写し出す
八行目は彫刻が得意で
九行目は版画が専門だった
十行目だけラグビー部
十一行目は愛が欲しい
十二行目は金が欲しい
十三行目は友が欲しい
十四行目は身長が欲しい
十五行目が言う、「それは全部お前だろ」
十六行目は十七行目が好きで
十七行目は十八行目が好きで
十八行目は十九行目が好きなんだけど
十九行目はメロンが好き
二十行目はゲイ
二十一行目で全てを清算したい
二十二行目はまだまだ諦めない
二十三行目は許してくれない
二十四行目になってもまだよくわからない
二十五行目でやっと半分
二十六行目からは本気を出すぜ
二十七行目は二十六行目がいつも口ばっかりだと知っている
二十八行目と
二十九行目と
三十行目もみんなそのことを知っている
三十一行目の死亡推定時刻は十二行目~十六行目の間
三十二行目にはアリバイがある
三十三行目には動機が無いし、
消去法で犯人は三十四行目!
しかし実は真犯人は三十五行目だったということは闇の中
三十六行目「今日も天気だ
ね」 三十七行目「こっちにはみ出してくるなよ!」
三十八行目「今何行目?」
四十行目「三十九行目どこ行った?」
四十一行目で気を引き締め直しましょう
四十二行目は共産党シンパのエロ親父
四十三行目はガチガチの親米保守
四十四行目のインテリ右翼は靖国に永住してろ
四十五行目は子供だから難しいことはわかりません
四十六行目の隣には三十九行目が寂しそうに立っている
四十七行目「どこが自分の場所かわからなくなったって?」
四十八行目曰く人はみな彷徨っている云々
四十九行目は言う、「ならずっとここに居ればいい」
五十行目も賛成だ。「僕らだって何故ここに居るのかわからないのさ」
【【提出課題】百行詩:「メデタ矢」】
「阿部嘉昭」(阿部嘉昭)
一行目はいきなり飛び出して恥しい
二行目はあっさりそれに追随しもっと恥しい
三行目はこんな葛藤を無視する
四行目ははじまったものは仕方がないと歎息し
五行目がはや調整役を買って出る(お節介め)
六行目はまたもや恥しいが理由がちがう
七行目の短足
八行目のひンがラ眼
九行目胸毛の毛毛毛毛毛が恥しい
十行目にいたり恥しいものが恥しいトートロジックなケツ論も出る
十一行目は北埼玉のからっ風野郎、口癖は「ここで暮らさない?」
十二行目の横浜の歌唄いを震える声で誘惑する「ベッドにおいでよ」
十三行目の烏山親父は「なんでも呵呵大笑」が身上
十四行目はよって素直に「カカカカカ」(たまに「ワンワン」)
十五行目は不機嫌。「 」が多くなってきているからだ
十六行目、「つまり詩にはメタ構造がないとね」
十七行目、「否むしろ音韻こそが必要だ」
十八行目いうならく、「なんで安易な五七五?」
十九行目、「恥のテーマへ回帰だろ?」
二十行目は「一時期流行った《ハズい》こそ《ハズい》」
二十一行目は逆に「こそ」の語こそがいつも恥しいと指摘
二十二行目は同調派、「強調ってマッチョよ、十九行目に戻れ」と虎の威を借りた
二十三行目は心情派、「一時期がイチジクに聴えドキドキしたんよ」
二十四行目、誤解派。「西洋学はやっぱり起源からだわよねえ」
二十五行目、エッチ。「いや、浣腸の像が揺曳したんだろうよ」
二十六行目、わーん、喧々諤々。バベル状態だわ
二十七行目、いやバブルの恩恵など蒙らなかったよ
二十八行目、残業手当なかったし モテなかったし
二十九行目、おい阿部嘉昭、こんなとこで私的に嘆くな
三十行目、バッキャロ、詩がわたくしでなくて何の詩か
三十一行目はそろそろ疲れてきてインスタント珈琲を淹れる
三十二行目は単純に未来予測したが言明は次行に渡す
三十三行目はその企みに乗るものかと眉間しかめて
三十四行目は、私は数字が悪い、素通りしてください、と腰砕け
三十五行目はお前みたいな前行をもった俺が不幸とこっちもメソメソ
三十六行目になって癇癪、「焙煎珈琲で雲古が黒くなるってことだろっ」
三十七行目は元も子もなくなって(泣)
三十八行目も「元は一行目だけでわれわれはみな子供だ」と責任回避
三十九行目は怒りんぼ「日和見め、元利計算ではなく複利計算で行け」
四十行目はしかしドリカム好きで「サンキュ.」といってほしいだけだった(もう遅い)
四十一行目になって暗中模索
四十二行目は五里霧中とも換言できる
四十三行目の実体も行数稼ぎ
四十四行目はしかしとつぜん点数稼ぎの女子を押し倒したくなって
四十五行目に生じた不意の性欲が五里を走った。だが「霧だらけじゃんか」
四十六行目に一首《性欲は虚しからずや霧の灰 靄の白にも沁まずただよふ》
四十七行目はひとりごちる、dew ramblerっつのはありうるなあ
四十八行目、俺たち不穏分子、霧のなかでこの殺意を燃やさなきゃ
四十九行目にいたりさらに一喝、「拠点をえぐりだせ」
五十行目《キリキリと夢中にありて錐まわせ》
五十一行目で腹に穴が開く
五十二行目の向こうが見える
五十三行目のとおく、お城も季節もみえる
五十四行目は太陽が溶けた海
五十五行目は大安売りだよ大安売り(晴れたっ)
五十六行目はけれども腫れてしまった
五十七行目が大体「臍」の位置だったので
五十八行目ではガキのころの出べそに戻る(涙)
五十九行目でさらに臍下三寸すら腫れて
六十行目にいたりきみのおっぱいもおしりもうっとり腫れた
六十一行目はとうぜん揉む
六十二行目にふと生じた錐揉みも何のその
六十三行目の性欲もグッとつよくなってもう墜落しない
六十四行目が教材に相応しくなく猥褻だって構うもんか
六十五行目ではっきりいいたい《全魚類とヤリたや》
六十六行目はしもたや
六十七行目が出入りして
六十八行目(遊女)が薄粥を振舞う
六十九行目は大事な数字なのにいまさら倒錯できず
七十行目がボソリ、「俺たちゃ江戸のむかしからビンボー」
七十一行目の この何という侘しさ
七十二行目が前行の虱とり
七十三行目に発句、《虱去る師走の身にもクリスマス》
七十四行目に付け、《われもわれもと橋落つるまで》
七十五行目は な~んかどうでもよくなって
七十六行目、ふう。
七十七行目、ふにゃん。
七十八行目、やっぱね。
七十九行目、なにが?
八十行目、なんだかねえ。。。
八十一行目はしかしなんだかウキウキしている
八十二行目を愛していてあすはカメロットの祭りに行くのだ
八十三行目でジンジャの花を瞳に映して
八十四行目のここ、かすかに生姜の香
八十五行目では前行の打ち間違えを記録しておこう、「カカ折」
八十六行目、何じゃ「カカ折」って
八十七行目、一部のアフリカ語でカカは女陰だろ?
八十八行目、ぼぼそそ
八十九行目、由緒ただしく「ほと」といえ
九十行目、ほとほとおのれの助兵衛に疲れて、魚類まで帰っていった
九十一行目は海流の彼方
九十二行目は気宇壮大
九十三行目に鮫の投身数千
九十四行目は宇宙まで跳ねた鱶が脇見もしている
九十五行目にみえた、にんげんの物侘びた下界
九十六行目は全詩人のとぼとぼ歩きで
九十七行目、「お恵みくださーい」(ザマミロ)
九十八行目からは三行の文法が破壊だ
九十九行目、墓逝って往かず苔 イかずのかわやも
百行目の斑らなら まんだらだったからメデタ矢 (放てっ)
